安倍首相が所信表明演説を行った。安倍首相が国民に訴えたいことは何なのか、テキストマイニングを使って、所信表明演説の全文を分析してみた。ちなみにテキストマイニングとは、文章を単語やフレーズで分けて、言葉の出てくる回数や言葉同士の関係などを分析して、価値ある情報を見つけ出すことだ。
安倍首相が一番多く使った言葉とは?
安倍首相が所信表明演説で使われた言葉のトップ150がこちら(特徴的な言葉に色を付けた)。
次にグラフでつぶやかれた単語の関係を見る。丸の大きさがつぶやきの多さ、線でつながれているのがよく一緒につぶやかれている、関係の深い言葉だ。
安倍さんが国民に一番訴えたい事は「政策の実行」
安倍首相が演説で一番使った言葉は「政策」の13回。7回出てきた「実行」という言葉とセットで使われている。安倍さんが国民に一番訴えたいことは「政策を実行する」ことだと読み取れる。
二番目に訴えたいのは「北朝鮮問題」
次に安倍首相が重要だと考えているのは「北朝鮮問題」だ。「北朝鮮」という単語は7回も出てきており、「ミサイル」「拉致」も3回使われている。核ミサイルと拉致の問題を解決したいと強く考えているようだ。
三番目に訴えたいのは「子供の教育の無償化」
安倍首相が三番目に大事だと考えているのが「子供の教育の無償化」だ。無償化というワードは4回も出てきている。具体的な政策の目玉と言えるだろう。
農林水産業に力を入れる
農林水産というワードは4回も出ており、政府が農業や水産業に力を入れていくという宣言と読み取れる。
トランプ大統領は超重要人物
安倍首相にとってトランプ大統領は相当、重要人物のようだ。なぜなら日本国民に向けた演説中に「トランプ大統領」というワードが2回出てきたからだ。重要な政策と同じくらいの頻度で「トランプ大統領」という言葉が使われており、安倍さんがいかにトランプ大統領を大事に思っているかが分かる。
アベノミクスはどこにいった?
安倍首相の言葉といえば「アベノミクス」が有名だが、今回の演説では2回しか出てこなかった。経済成長を諦めたのかと言えばそんなことはなく、「経済」というワードは10回も出ている。「アベノミクス」という言葉を広めるのはもういいかな? と考えているのかもしれない。