オリンピックで人気の高かったカーリング。その中でも選手が試合中の休み時間におやつを食べる「おやつタイム」が注目された。「おやつタイム」の人気は日に日に高まり、ついには「おやつタイム」をカットされた試合に激怒する人まで出てきた。
ワイドショーやネットニュースで取り上げられることも多くなっていく中、ひとつ気になった事がある。それは始めの内は「おやつタイム」と紹介されていたものが、いつの間にか「もぐもぐタイム」という呼び名に変わったことだ。一体いつから変わったのだろう? 気になったので調べてみた。
グーグルトレンドで「おやつタイム」と「もぐもぐタイム」の検索量を比較する。結果がこちら。
「おやつタイム」が最も検索されたのは2月20日。なぜか? 私の推理によれば、17日の夜に女子のカーリングはOARと対戦したのだが、おやつタイムはカットされてしまいテレビで見られなかった。そこで「おやつタイムを見たい!」という視聴者の欲求が爆発し、その後検索されまくったのではないか。
そして19日頃から「もぐもぐタイム」の検索数も増えてきた。私があれ? と違和感を持ったのもこの時期だ。なぜなら「もぐもぐタイム」は動物園で目にする言葉だからだ。そしてついに24日、「もぐもぐタイム」の検索数が「おやつタイム」を上回った。カーリングの「おやつタイム」の呼び名は、24日から「もぐもぐタイム」に変わったのだ。ではなぜ呼び名が逆転したのか? それはメディアが積極的に「もぐもぐタイム」という呼び名を使い出したからではないだろうか? 実際にヤフーニュースに配信された記事で、どちらの呼び名が使われたかを比べる。
20日までは「おやつタイム」が優勢だったが、21日に「もぐもぐタイム」が逆転し、そこからは登り竜のごとく「もぐもぐタイム」の記事があふれた。なんと25日には「おやつタイム」の記事は1本だけなのに対し、「もぐもぐタイム」の記事は24本にもなった。
こうして言葉は変わっていく。
「もぐもぐタイム」とメディアが言ったから二月二十五はもぐもぐ記念日 by 詠み人知らず
「もぐもぐタイム」という呼び名について、女子カーリング選手本人はこう言っている。「私たちを動物だと思っていたのかなー?」